既存顧客の声で新規顧客を呼び込むレビューマーケティング
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2022年5月17日
「会計王」「みんなの青色申告」といった会計ソフトを中心としたパッケージソフトの開発・販売を行うソリマチ株式会社。歴史ある会計ソフトを武器にしながらも、会計分野の競合サービスに脅威を感じていたという。そこで、同製品の認知度向上のためにITreviewを導入し、利用開始から3ヶ月という短期間でアワードを獲得、2製品でのダブル受賞を実現した。同社がマーケティングを加速させる秘訣について、インタビューを行った。
■インタビュイー情報
ソリマチ株式会社
鬼塚 誉温 様 A&I営業本部 プロモーションセンター サブマネージャー
秋山 彩華 様 A&I営業本部 プロモーションセンター チーフ
【背景・課題】
・競合製品が台頭する中、若い年齢層への認知拡大や新たな顧客接点が求められていた
・製品Webサイトの集客力や、店舗売り場面積の縮小といった課題があり、認知拡大のための新たな打ち手が必要だった
【効果】
・2製品ともに数カ月で30件弱のレビューを集めてダブル受賞を実現
・LPやホワイトペーパーにレビューを掲載し、ダウンロードの促進に活用
――まず御社の事業内容について教えてください。
秋山様:当社のルーツは、1954年に事業をスタートした会計事務所です。そして、1972年にソフトウェアやシステムを開発するハイテクノロジー部門として当社、ソリマチ株式会社が設立されました。
30年以上、ロングセラーを記録している中小企業や個人事業主向けの会計ソフト「会計王」、「みんなの青色申告」、農業向け会計ソフト「農業簿記」「農業日誌」といった各種業務ソフトを提供しています。最近では、会計事務所向けのクラウドサービス展開も始めています。
――「会計王」「みんなの青色申告」の特徴を教えてください。
秋山様:「会計王」は法人向け、「みんなの青色申告」は個人向けの会計ソフトです。「会計王」は法人も個人も使えますので、法人化を検討されている個人事業主様がご利用されるケースもあります。
鬼塚様:会計ソフト業界では、お客様の事業規模によって応じて様々なソフトが存在しています。その中でも当社は、中小企業様・小規模事業者様向けの支援を中心とした業務ソフトを最も多く開発していると自負しています。
――お二人の現在のお仕事について教えてください
鬼塚様:中小企業・個人事業者様や農業者様、会計事務所向けといった製品のプロモーションに携わっています。例えば、ホームページ制作やお客様向けDM・販促物の作成、メールマガジンの配信などですね。広報活動から制作まで、すべて自社で賄えることが当社のプロモーションチームの強みです。
――「会計王」は1995年の発売開始以降、会計ソフトの分野で着実に知名度を高めてきました。既に認知を広げている御社が、今回ITreviewを導入するきっかけは何だったのでしょうか。
秋山様:きっかけは、SB C&S様とITreviewを運営するITcrowd様、そして当社の3社で打ち合わせをした際、ITreview導入の話が出たことです。最近ですと、勢いのある複数のクラウド会計ソフトが認知を広げており、対照的に当社製品は若い年齢層の方からの認知度が課題となっていました。
例えば「会計ソフト」で検索した場合、競合他社よりも検索上位に上がらず、検討対象に入らない状況も課題でした。また、店頭の売場面積も縮小傾向にあったため、新たなアピールのきっかけをつかむ
必要があったのです。
認知度が高まらないと、製品導入の際の比較検討に入れてもらうことができません。この状況を変えたいと思い、自社で比較サイトの制作・運営も検討したものの、相応の費用がかかるため悩んでいました。そうしたところ、ITreview導入のお話をいただきました。
ITreviewであれば、実際に製品やサービスを使っている方が「ここが良い」「ここはあまり良くない」と客観的に評価してくれています。私たちが「ここが良いですよ」と言うよりも信頼できるはずです。ITreviewで当社製品が会計ソフトを探している方の目に留まり、購入や乗り換えの比較検討候補に挙がるようになれば、と考えていました。
――2021年9月にITreviewの導入をされましたが、検討から導入まではスムーズに進んだのでしょうか?
秋山様: 社内においても口コミ、外部評価の重要性を認識していました。そのため、先程申し上げた三社間で導入を前提として、決裁から導入まで非常にスムーズに進みました。
――ITreviewの導入を始めて「みんなの青色申告」に関しては2ヶ月ほどで25件以上のレビューを集められたと伺っています。最初のレビューを集めるのに苦労している企業も多いのですが、どのような工夫をされたのでしょうか?
鬼塚様:まず初めに、自社配信のメルマガを利用しました。製品のユーザー様にレビュー投稿を促したり、レビューキャンペーンのご案内をしたり、という形です。キャンペーンのようなお得な情報を織り交ぜれば、何回か送られてきてもそこまで悪い印象にはならないのではないかと考え、メルマガ配信の頻度を増やしていきました。ユーザー様との接点を増やした結果として、短期間でアワードを獲ることができたのだと思います。
――お得な情報かどうかはメルマガを開くまではわからないこともありますが、そのあたりも何か工夫されたのでしょうか
鬼塚様: HTMLメールを利用して、一目で何のキャンペーンかわかるようにしました。「レビューを書いてギフト券をゲットしよう 」とわかりやすいタイトルをつけたこともポイントです。
秋山様:他にも、営業部門やサポートセンターを巻き込んで、ユーザー様にレビューを書いていただけるよう働きかけてもらいました。他部署との連携も、成果に繋がった要因だと思います。
――実際に数ヶ月で「会計王」「みんなの青色申告」ともに30件弱のレビューを集めることができ、どちらもユーザー様から高評価を受けています。こういった評価を受け、導入前後で社内外のコミュニケーションに変化はありましたか?
秋山様:2021年12月末時点で「会計王」「みんなの青色申告」ともにバッジ (*1)を獲得でき、ダブル受賞ということで社内でも話題になりました。また、嬉しいレビューをいただいた時には朝礼で発表したり、リリースを作って配信したりして、それを見た当社代表からも直々にお褒めの言葉をいただきました。
鬼塚様:当社製品Webサイトには「お客様満足度No.1の会計ソフト」という表記をしています。しかし、これは多くの企業が似たようなことを行っており、形骸化している印象があることも事実です。
一方でITreviewは、お客様のリアルで客観的な声が公開されているところに大きな価値があります。そこで「ITreview Grid Award」という対外的な評価を獲得できたことは、非常に価値のあることだと考えています。
――ITreviewのバッジを獲得いただいて、その後の活用についてどのようなシーンを思い描かれていますか?
秋山様:既に実施しているのは、ホワイトペーパーの制作です。ホワイトペーパーのダウンロードを促すランディングページを制作し、そこにいくつかのレビューを抜粋して掲載しています。ホワイトペーパーと共にバッジやレビューを掲載して、ダウンロードを促す、といった活用です。
今後、製品カタログやホームページなどに「お客様の声」を入れたいと考えています。
バッジやレビューの掲載はITreviewの管理画面から簡単にできますし、「注目していただきたいところにマーカーを引く」といった工夫が手間なくできることも嬉しいですね。
―――セールスやマーケティング以外の分野でのレビュー活用、例えば企画・開発の部門での活用などは進められていますか?
鬼塚様:レビューのアワードを獲得したときに「こういった声が集まっている」ということを営業・開発の会議で共有しました。それを受けて、開発部門でもレビューの存在を意識するようになっているはずです。
鬼塚様:当社はサポートセンターも自社運営しているため、そこで頂戴したお声を毎日全社に共有するシステムがあります。しかし、ITreviewのレビューでは、より具体的な声も多く集まっています。
サポートセンターに電話でお話しいただくよりも、ITreviewの画面上で文字にして入力していただくほうが内容を冷静に整理できるのかもしれません。ITreviewでは製品「良いところ」「悪いところ」を分けて書いていただけるため、非常に良い内容のレビューが揃っているという印象を受けています。
――今後の展望やITreviewへのご要望などをお聞かせください。
秋山様:当社製品カタログへの掲載を始め、レビューはバッジを色々なところで活用したいと思っています。また、「ITreviewのコメントバック機能」にも挑戦したいですね。
レビューを書いていただいた方にコメントバックで御礼の気持ちを伝えることで、さらなる親近感をもっていただけると思います。使い方が分からない方に、ご利用方法のポイントをお伝えしたり、サポートセンターにつないだりできるとも考えています
さらに、レビューを見ている検討中の方に製品の最新情報をお伝えできれば、購入のきっかけになるかもしれません。
――最後に、ITreviewへのご要望はございますか?
秋山様: 自社配信のメルマガでは「ITreviewへの会員登録」という操作がネックになると思います。ですので、元々登録しているITreviewの会員情報を活用させていただき、レビュー収集のためのキャンペーンを実施できると嬉しいですね。
鬼塚様:賞をとって終わりではなく、今後は製品ページをメンテナンスしていく必要があると思っています。近々「会計王」シリーズの大きなアップデートがありますので、そういった情報も順次掲載して、お客様に新たな話題を提供していきたいですね。
「レビューをどう集めるか」という点も今後の課題です。今回はメルマガで成果を出すことができましたが、それでうまくいかなかったときの次の一手が必要です。そういった点のサポートがあれば、心強いですね。
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