既存顧客の声で新規顧客を呼び込むレビューマーケティング
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2023年10月13日
業務効率の向上や、人員・開発コストの低減といった側面から、ノーコード・ローコードツールの活用が企業でも進んでいます。多くのツールがひしめき合う競争率の高いカテゴリーですが、そんななかでインプリムの「プリザンター」はオープンソースとして公開されており、ユーザー数に関わらず無料での利用が可能。さらにオンプレミス、クラウドを問わず構築できるという他にはない強力な個性をもつのが特徴です。
しかしながら後発のツールということもあり、課題となっていたのは認知度の低さ。しかも汎用性の高い開発ツールであるがゆえに具体的な用途をユーザーがイメージしにくいという難しさもありました。SEO対策など自社Webサイトでの努力だけでは解決困難なそれらの問題をどうクリアすべきか。同社はITreviewに打開策を求め、成功への道筋をつけることに成功しました。
■インタビュイー情報
株式会社インプリム
取締役 快適化推進部 マーケティングストラテジスト 遠藤誠也氏
【背景・課題】
・後発のプロダクトで認知度の拡大方法に悩み
・汎用性の高い開発ツールのため、用途の訴求に難しさ
【活用の効果】
・実ユーザーのレビューで具体的な活用例がわかるように
・ITreviewのバッジやバナーが安心感や信頼感への後ろ盾に
―最初に御社の製品である「プリザンター」の強みについて教えてください。
「プリザンター」の最大の特徴であり強みでもあるのは、オープンソースで公開していることです。Webサイトからダウンロードして自社環境に構築すれば無料でお使いいただけます。サポートや追加のカスタマイズなど技術的な支援が必要な場合にのみ有償となります。
もう1つの特徴はオンプレミス環境でも利用できることです。同様のツールの多くはクラウド型の製品となっていますが、「プリザンター」はクラウド型でも、インターネットに接続しないオンプレミスでも使えます。自治体、金融機関、製造業など、データを外部に持たないようにしたい組織に採用されることも増えてきています。
―ITreviewを活用しようと考えた理由は何でしたか。
「プリザンター」は競合に比べると後発のツールです。そのため知名度が低いのが悩みでした。ITreviewでは当初「Webデータベース」にカテゴライズされていましたが、その後「ローコード開発」カテゴリーにも掲載され、ノーコード・ローコードツールとしてアピールするようにしたものの、当社WebサイトがSEO的に弱いこともあり認知を広げるのは難しかったんです。
その一方で、サーチエンジンで「ノーコード ローコード 評判」のようなワードで検索すると、かなりの確率でITreviewが上位に表示されていました。そうしたITreviewのSEO的な強さを借りたいと思い、2022年から本格的にITreviewの運用を開始しました。
―運用を始めてからはどのように取り組んできましたか。
それ以前はあまり細かくメンテしていなかったのですが、本格運用開始後はITreviewの製品情報ページなどを最新の状態にし、それだけでページのアクセス数がアップしました。さらにITreviewのオウンドメディアでも取り上げていただき、特別レビューキャンペーンの対象になったことで、まとめて5、6件のレビュー投稿も獲得できました。ローコード・ノーコードツールの注目度がちょうど高まっているタイミングでもありましたから、投資してでも認知度を上げるべきだろうと考えて有料プランに申し込んだ、ということになります。
―ITreviewの活用後、効果を実感しているのはどんなところでしょう。
当社のWebサイトでは「プリザンター」の企業における導入事例を紹介しているのですが、プログラミングツールの一種ということで汎用性が非常に高いこともあり、「実際に何を作れるのか」「業務がどう楽になるのか」がわかりにくく、用途やメリットをアピールするのが難しい点も課題でした。
ところがITreviewでは、実際のユーザーが「こういう業務でプリザンターを使っています」「業務に取り入れてこういう効果が得られました」といったレビューをどんどん投稿してくれるので、具体的な活用例を自然に提示できるんですね。
「プリザンター」は他の多くのサービスと違って購入などのプロセスがなく、ダウンロードしてセットアップすれば使えますから、レビューを読んだ方が「便利そうだな」と思った後、すぐに試してもらえます。ダウンロード数はもちろんですが、メールアドレスの登録だけですぐにお試しいただけるデモ環境の登録者数も増えており、非常に高い効果が得られていると感じています。
―ユーザーレビューやバッジなどは活用されていますか。
ユーザーレビューは自社Webサイトに掲載するのはもちろんのこと、最近は展示会などのイベントでもモニターやポスターで掲示するようにしています。また、「プリザンター」の「ユーザマニュアル」ページには「リーダー」バッジや「顧客満足度」のスコアとともに、こちらでチョイスしたユーザーレビューを掲載しています。当社では最もアクセスの多いページですので、アピール効果も高いだろうと考えています。
ITreviewの各種バッジやユーザーレビューのバナーは、IT業界の方なら誰しも目にしたことがあるものだと思います。2022年にCEATECという国際展示会に出展したときは、モニターに表示したユーザーレビューを立ち止まってじっくり見ていく方もいらっしゃいました。ITreviewや第三者に認められているツールという安心感、信頼感は伝わりやすいのかなと感じています。
―社内の運用体制はどのようにされていますか。また、ITreviewに対する社内の反応についても教えていただけますか。
私自身はマーケティング担当ということで、新しいレビュー投稿があったときはすぐ社内共有しています。開発メンバーも当然見ていますし、レビューのなかで意見や要望があれば参考にして製品改善につなげています。直接お問い合わせいただいた内容や、ITreviewのユーザーの声も取り入れて、月に2、3回と頻度高くバージョンアップしていますが、そうやってフットワーク軽く改善していけるのもまさにオープンソースの強みだと思っています。
投稿されたレビューでは、そのユーザーが「無償利用」か「有償利用」かもわかるようになっていますが、「無償利用」の方からの投稿がかなり多いのは、オープンソースで公開している我々としては一番うれしく感じるところです。開発チームのみんなも喜んでいますね。
―ユーザーレビューを集めるところで工夫していること、苦労していることはありますか。
毎月のようにAmazonギフトがもらえるキャンペーンを作成して、主に自社Webサイトやメールマガジン、SNSなどでレビュー投稿を促すための告知をしています。投稿数はこれまで順調に増えてきましたが、最近は少しペースが落ちてきているので、再び増やしていくための方策を考えなければ、と思っているところです。
すでに多くのユーザーが投稿しているので同じチャネルで告知しても効果が薄いのもありますし、使い始めたばかりの方だとレビューしにくいのもあると思います。営業担当者や販売パートナー様からお客様にお声がけする形でもレビュー投稿を集めていますが、そのあたりの取り組みを強化していく必要はありそうです。たとえば展示会でブースに来場されたユーザーの方にもレビュー投稿をお願いするとか、ですね。
―今後のITreviewの活用方針についてお聞かせください。
先ほども言ったようにノーコード・ローコードツールとしては後発のプロダクトですので、今はできるだけ多くの方に使ってほしい。その上で、将来的にはITreviewのインテントデータもうまく活用して有償利用者の増加にもつながるようなアプローチはしていきたいと思っています。
たとえば「プリザンター」のダウンロード時や、セミナー受講時、資料ダウンロード時などいくつかのルートでユーザーのメールアドレスを取得しています。ドメインを見ればどの企業の方が、今どの段階にあるかがわかるわけです。そういった情報と、製品ページなどの閲覧状況がわかるITreviewのインテントデータとをひも付けることでホットリードを見極める。そういう活用をいずれはしていきたいですね。
とはいえ、有償プランに切り替えてから1年弱、ローコード開発のカテゴリーでは今のところまだ2ページ目に位置しています。これをなんとか1ページ目に表示されるようにしたいですね。そのためにもまずは「顧客満足度No.1」を狙います。注目度が上がり、利用者がさらに多くなれば、インテントデータの情報量もさらに厚くなると思いますので。
―ITreviewをこれから活用していきたいと考えている方に向けてメッセージをいただければ。
昨今は気軽に個人が発信できるSNSもあり、ネット上でユーザーの声が集まりやすくなっている一方で、根拠の薄いネガティブな意見が目立ってマイナスイメージを持たれてしまうリスクもあります。しかし、ITreviewのユーザーレビューは運営側が投稿内容をしっかり審査したうえで掲載となりますので、信憑性の高い正当な評価になっています。間違いなく信頼できるレビューサイトですので、みなさんもぜひ上手に活用してみてほしいですね。
2021年1月29日