既存顧客の声で新規顧客を呼び込むレビューマーケティング
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2025年8月28日
製造業や建設業の現場で働く人々の声を直接聞くことは、なかなか難しいものです。特に代理店を通じて製品を販売している企業にとって、エンドユーザーの本音を把握することは大きな課題となっています。
現場帳票のデジタル化ソリューション「i-Reporter(アイレポーター)」を提供する株式会社シムトップスも、まさにそんな悩みを抱えていました。しかし、顧客レビュープラットフォーム「ITreview」の導入と生成AIの活用により、この課題を見事に解決。マーケティング成果を大幅に向上させることに成功しました。
今回は、同社の企画・マーケティンググループ、チームリーダーの前川様に、その具体的な取り組みと成果について詳しくお話を伺いました。
■インタビュイー情報
株式会社シムトップス
企画・マーケティンググループ チームリーダー 前川 泰宏 様
【導入前の課題】
・代理店販売のため、顧客の声を直接聞く機会が少ない
・マーケティングコンテンツの制作負荷が高い
・ユーザー生成コンテンツ(UGC)の活用が不十分
【ITreview活用後の成果】
・商談での成約率が10%向上
・メールマーケティングの開封率が10%から30%に大幅改善
・AIとの連携でマーケティング作業時間を大幅短縮
シムトップスの「i-Reporter」は、主に代理店を通じて販売されています。この販売モデルには多くのメリットがある一方で、大きな課題もありました。
「お客様がどんな課題を抱えているのか、実際にどう製品を使ってくださっているのか、そういった生の声がなかなか届かないんです」と前川氏は当時の状況を振り返ります。
代理店に問い合わせをすることはできますが、忙しい営業担当者から詳細な情報を得るのは現実的ではありません。結果として、顧客のニーズを十分に理解できないまま、製品改善やマーケティング施策を進めざるを得ない状況が続いていました。
そんな中で出会ったのが、ITreviewでした。
ITreview導入の決め手について、前川氏はこう説明します。
「マーケティング担当者の人数が限られている中で、お客様の生の声を活用した質の高いコンテンツを効率よく作りたい。そう考えた時に、ITreviewが最適な選択肢でした」
実際にITreviewを活用し始めると、その効果は営業現場ですぐに実感できました。商談の際にユーザーレビューを提示することで、見込み客の共感を得やすくなり、成約率が従来比で10%も向上したのです。
さらに印象的だったのは、メールマーケティングの成果です。ITreviewに集まったレビューを分析し、業界ごとの具体的な課題を反映したメール内容に変更したところ、開封率が従来の10%から30%へと3倍に跳ね上がりました。
「数字で見ると劇的な変化ですが、実感としても『これまでとは明らかに反応が違う』と感じました」と前川氏は当時の驚きを語ります。
シムトップスの取り組みは、ITreviewから得られるレビューデータをCSV形式で出力し、生成AIに投入・分析することでレビュー主導のマーケティングで「精度の向上」と「工数の削減」を実現しています。
レビューデータを根拠データとして生成AIが参照し、LLMの外部知識ではなく、レビュー原文に厳密に根拠付けたアウトプットを生成することに成功しています。この仕組みの定量効果として、従来は1つのマーケティングコンテンツを作るのに30分以上かかっていたところが、わずか3分程度で完了するようになったと実感しています。
「マーケティングコンテンツは、企業のブランドイメージもつながるため信頼性の担保されたものでないといけません。LLMの活用だけではハルシネーションの危険性もあり、信頼性を担保したコンテンツの作成が難しいと感じたのですが、RAG※1として活用することで信頼正を担保したコンテンツを自動で生成することができるようになりました。」と前川氏は語ります。
このRAGを使った具体的な内容として
例1:業界・規模別メールマガジンの自動作成
レビューの声+独自ノウハウ(“前川氏の持っているメールマガジンの作成ノウハウ”)を参照して、ターゲット別の文脈・CTAを反映したメルマガを自動生成しています。
例2:プレスリリース文面の高速生成
展示会の企画テーマや調査PRの企画時に、その文脈と合致するレビュー由来の具体効果を自動で見つけ出し、文脈に接続した紹介文をAIで即時生成しています。
※1:RAGとは( RAG: Retrieval‑Augmented Generation のこと)は、生成AIが答える前に手元の文書やWebを検索し、見つけた根拠に基づいて文章を作る仕組みです。これにより最新・社内固有の情報を使え、ハルシネーションが減り、出典も示しやすくなります。
レビューデータを生成AIを活用し細かく分析、マーケティング対象のセグメント別の課題や”刺さるトーク”を紐付けることで、マーケティングの精度の向上が見込めています。
例1:レビューデータのインフォグラフィック化
ITreviewのレビューをCSV出力し、ChatGPT/Gemini等に投入。導入障壁、改善要望、効果、効果的なセールスワードを自動抽出・可視化(グラフ/インフォグラフィック)する。
例2:「レビューデータ」×「セグメント」でニーズと定量効果の抽出
顧客セグメント別の活用事例や定量効果を抽出「従業員100–300名×設備保全業」のレビュー群から、帳票ニーズと定量効果を自動でリスト化する。
「単純に時間が短縮されただけでなく、浮いた時間をより戦略的な業務に使えるようになりました。これは大きな変化です。」と前川氏は効果を実感しています。
前川氏によると、「レビューを活用したマーケティング施策は、もはや欠かせない存在」になっているといいます。
今後の展望について、前川氏は興味深い視点を示してくれました。
「AI検索や生成AIがどんどん普及していく中で、実際のユーザーさんが投稿してくださるレビュー情報の価値は、今後さらに重要になると思います」
確かに、AIが生成する情報が溢れる時代において、実際のユーザーの生の声は貴重な差別化要素となるでしょう。製品選定時の説得力も格段に高まります。
このような背景から、シムトップスは今後もITreviewを中心とした顧客視点のマーケティング戦略を一層強化していく予定です。
最後に、ITreview導入を考えている企業に向けて、前川氏からアドバイスをいただきました。
「お客様の生の声を直接マーケティングに活用できる環境を整えることで、企業規模や人員の制約に関係なく、高度で効率的なマーケティング施策を実施することが可能になります。
特に重要なのは、AIとの組み合わせです。AIを組み合わせて活用することで、施策の効果は何倍にも高まります。これは実際に体験してみないと分からない価値だと思います。」
シムトップスの事例は、限られたリソースの中でも顧客の声を活用することで、マーケティング成果を大幅に向上させることができることを示しています。特に代理店販売モデルを採用している企業にとって、参考になる取り組みといえるでしょう。
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